一途な彼女 × 不良な彼氏
どれくらい待ったんだろう。
部活を終えた生徒たちが帰り、
辺りはすっかり真っ暗。
「やだなぁー、暗いの苦手……。」
寝る時は、赤い電気をつけたまま。
そうでもしないと、寝れないあたし。
それに、ちょっと寒いや。
「もう!柚菜じゃなくてもいいから、誰か見つけてよぉ〜!!」
シ〜ン……
「うっ…これだから、1人は……「和泉!!」
え?この声……
望月くん!?
嘘…探してくれてたの……?
はっ!そんなことより、
ここにいるって伝えなきゃ。
とりあえず叩いてみようかな?
そう思って、思いっきり扉を叩いた。
ドンッ…ドンッ…
き…気づいた…かな……?
シーン…
「やっぱり、ダメー?…もう怖いよ。」
諦め掛けて、うずくまるあたし。
「和泉!ここか!?」
!
「も、望月くん!!」