一途な彼女 × 不良な彼氏
頭をかきながら、私の前に来る。
私服見たの、初めてじゃないのに
ときめいてる自分がいる。
「よ!海菜。」
「おっひさ〜♪」
「蓮司だ。久しぶり。」
軽い挨拶を交わすと、
横にいた桜に強く肩を叩かれた。
「ちょっと海菜、どっちが彼氏?」
「え?左の…「俺♪」
私の言葉を遮り、自分から言う愁夜。
言った瞬間、周りからすごい声。
「え?茶髪の方なの?めっちゃイケメンじゃないの〜!!」
「なに興奮してるのよ。」
「だって、こんなにかっこいいとは思わなかったから。海菜、羨ましい。」
桜に言われて、少し照れてしまった。
やっぱり、そう思うよね……。