一途な彼女 × 不良な彼氏
でも、親父がいるから
絶対に言わねーけど。
「さて、片付けましょうか。」
母さんの声に横を見ると、
親父と猇さんはもういない。
瞬間移動………?
さっきまで、ここにいたよな…?
「母さん、親父と猇さんは?」
「へ?とっくに出て行ったじゃない。あら?気づかなかったの。」
いつの間に出て行ったんだ…。
「愁夜、カップ片付けるよ?」
「ん…あ、ああ」
ま、そこまで気にしなくても
いつか帰ってくるか。
ガッシャーン
ーーーは?
急に割れたカップの音と
母さんたちの悲鳴。
何があったんだ…。