一途な彼女 × 不良な彼氏
慌てて駆けつけると、
倒れている海菜がいる。
「海菜!?」
「…愁夜。大丈夫だよ。ちょっとよろけただけだから。お母さん、ごめん。カップ割っちゃった。」
「いいから、愁夜くんに手当してもらって。あまり心配かけないでよ…。」
柚菜さんがそう言うから、
思わず海菜の手を見る。
と、カップで切ったのか血が出ている。
「海菜、手当すっからこい」
「もう愁夜ったら。もう少し優しく言いなさい。」
母さんの言葉を無視して、
リビングにいき救急箱を取り出す。