一途な彼女 × 不良な彼氏
鞄を持って、校舎を出た
あたしたち3人。
「じゃーあたし、こっちだから。」
「え?今日ピアノ?」
「誰かさん探してたから、急がなきゃなの。」
「ごめんなさいね。」
あたしは、少し頬を膨らませて言った。
「望月くんに送ってもらえば?」
そう耳元で言って柚菜は、走って行った。
お、送ってもらう…。
夢のような話だよー。
だって、まだ付き合ってもないのに。
そう思って、
「じゃーね、望月くん。ありがとう。」
とだけ言って帰ろうとした時、
「おい、家どこだよ?」
「へ?」
送ってくれるの?…まさかね……。
「ここから徒歩30分。」
「ふーん…じゃ行くか。俺道知らねえから、案内しろよ。」
「え?送ってくれるの?」
「だって、お前危なそうだし。」
あはははは…前に柚菜にも、
言われた気がするなー。
あたしって、そんなに
危ないのかなー?