一途な彼女 × 不良な彼氏
親父の機嫌を治せるのは、母さんのみ。
やっとのことで、治った親父。
まじで勘弁してくれよな〜…。
「愁夜。」
自室に居ると、海菜が入ってくる。
「どうした?」
聞き返すと、照れ臭そうに
「お腹にいる赤ちゃんがね、元気に動いてるの。」
なんて報告してくる。
まあ、それは俺にとっても嬉しい話。
まだ性別も分からない愛しい我が子。
「早く性別、知りたいね。そしたら、すぐに準備できるのに。」
「そーだな。海菜はどっちがいいの?」
「私は愁夜似の男の子がいいな。強くなるよ〜きっと!」
へー…そう考えてたんだ。
俺は海菜の逆で、海菜似の女がいい。
でも、母さんたちがああいう性格だから
将来が面倒臭そうだな……。