一途な彼女 × 不良な彼氏
「………。」
「………。」
どうしよぅ。
この重い空気…。
何か話した方がいいかなぁー?
「おい。」
「ふぇ。」
「なんだよその返事。」
うぅー。
『へ?』って言おうと思ったのに、
緊張して噛んじゃったよー。
しかも、望月くん無表情だし。
「お前の家庭どんな風なんだよ。」
「な、何で急に…。」
「さっき、春日が言ってたから。」
「柚菜が言ってった。…あぁ、お母さんのこと。」
「そ。」
「たまに会社泊まりなんだよ。だからその日は、あたしがご飯作るの。」
「お前何人きょうだい?」
「んー、3人。中3の弟と、中1の弟。」
「男ばっかだな。」
「へへへへへ。2人ともサッカー部なの。だから、たくさん食べるんだー。」
「ふーん…。」