一途な彼女 × 不良な彼氏



しかし、1時間経っても



柚菜が、来る気配0。



「もー、何で来ないのよー!!」



うぅー……



「おい待てよ、聖夜。」



「おっせーな。早く来いよ猇(こう)。」



「ったく。誰に付き合ってやってると思ってんだよ。」



「あーはいはい、俺ですね。」



望月くんだ…。



忘れ物かな…?



でも、教室行くのって2ヶ月に



1回くらいって前に言ってたしなー。



ガラガラガラガラ……



あ、隣のクラスだったんだ。



「っかしー。ねぇなー。」



「何探してんだよ。」



「今日取り上げられたピアス。」



「お前付けすぎだもんなー。」



「うっせーよ。」



なーんだ、ピアスか。



でも、望月くんピアス付けてた方が、かっこいいよなー。



「そーいえば聖夜、あの子のことどう思ってんの?」



「あの子?」



「和泉幸ちゃん。男子の間で絶大的な人気を誇る、超鈍感な子なんだよ。かっわいいよなー。」



「あーあいつ?別にふつぅーじゃね?俺何とも思ってねぇし。」



「ちょっ、おま、それはないやろ!聖夜あんなに好かれているのに。」



「ふーん…。」



ガーン……



ショック……



あたし、あんなにアピールしてるのに。



何も感じてもらってなかったんだ……。









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