一途な彼女 × 不良な彼氏
でも、今は会いたくなかったな。
まあいいか。
ごめん望月くん…。
今は、無視させて。
そう思って、あたしは早足で
望月くんと友達の猇くんの前を、
通り過ぎて行った。
「………。」
ほら…やっぱり何も言わないんだね。
望月くん……。
何だかすごく悲しくなっちゃったよー。
「幸遅い!もー早くしてよね。」
「ごめんってば。」
少し怒り気味の柚菜に、
何度も謝るあたし。
ってゆーか、何であたしが謝ってんの。
もうわけわかんなくなってきちゃった。
とりあえず、明日からはまた普通に
望月くんのところに行こう。
うん…。
今はそれが、1番いいのかもしれない。
でも、ちょっと辛いかもなー…………。