一途な彼女 × 不良な彼氏



5分…いや、3分経った



沈黙の中で、望月くんが喋る。



「昨日の話、聞いてたんだろう?」



い…いきなりー!?



そりゃー確かに聞いてたけどさ…。



「き、聞いてましたけど。」



「ふーん…まあ、いいや。」



「へ?」



あ、つい……。



あたしの『へ?』に笑う望月くん。



何かその顔、悪魔?だよ……。



「仕方ないから、お前に勉強教えてやるよ。」



「なんで?」



「控えてるんだろ?つ・い・し♪」



なんで知ってるのー!!?



「俺、勉強嫌いじゃないし。しゃーねーから、教えてやるよ。」



「あ、ありがとう。」



やったー!夢見たい。



望月くんが、勉強教えてくれるなんて。



あぁー、バカでよかったかも。



「ただし、昨日聞いたことは忘れること。それ条件ね。」



「はい?」



「んじゃー今日の昼休み、またここ来いよ。」



「ちょっとー、望月くん?」



こうして、あたしの



W嵐の1週間が始まるのです。









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