一途な彼女 × 不良な彼氏
相変わらず、暑さで人っ子一人いない
真夏の蒸し暑さがくる屋上。
あたしは、日陰に入って涼む。
望月くんは、ずっと日向にいる。
暑くないのかなぁー?
「追試、どうだった?」
「へ?…あぁ、見事合格!ありがとね。」
「別に。よかったな。」
ああー。さらっと言ってくれる、
喜びの言葉。……幸せー。
「で、何でしばらくここに来なかったんだよ。」
「え?」
急に何を言い出すの?
「追試が終わったから、来んのかと思って待っていれば、来ねえし。」
「行きたかったけど、柚菜に行くなって止められて……。」
「はぁ〜あ、たくっ。話そうと決めてたのに。」
「そうそう。で、何を話すの?」
「いきなりかよ。……この3日間、お前がバカみたいに騒ぎにこなくて、すっげー暇だった。」
「え?それだけ?」
「ちげーよ!寂しかった。もう、来ねーのかと思って。」
「望月くん?」
「だーもう。いいか、1度しか言わねえからよく聞いとけよ。」
「う、うん!」
「………好きだよ……。」