一途な彼女 × 不良な彼氏
へ?今何て言ったの?
好き?
あたしのことが?
「嘘……。」
「嘘じゃねえよ。」
日向にいる望月くんの顔が赤いのは、
熱い太陽のせい?それとも………
「本当に本当?夢じゃないよね?」
「夢じゃねえよ。ほら。」
だ、抱きしめられてる。
あたし今、望月くんに抱きしめられてるよ。
すごい夢みたい。
あの望月くんに………。
そう思いつつも、あたしも
ギュッと望月くんを抱きしめる。
「ぷっ。力入りすぎ。」
嬉しい。これでようやく望月くんの、
彼女になれ……あれ?
そう言えば、『付き合おう』って
言われてないかも………。