一途な彼女 × 不良な彼氏
望月くんから離れると、
『どうした?』という顔で見つめてくる。
「いつから、好きだったの?」
「………さあな。気づいたら、好きだった。」
言い切った望月くんの顔は、
すごく真っ赤っか。
何だかりんごみたい。
あ、青あざ……。
望月くんの頬にくっきりと見える、
青あざ。喧嘩したのかな?
「頬、痛くないの?」
「あ?あーこれ?別に。平気だし。」
「でも、湿布はっとかないと。」
「……これ、この学校のある奴にやられた跡なんだよ。」
「え?ある奴?」
「3年の三門 玲恩(れお)。」
確か、3年の中で1番強い人…!
「そいつ、お前のこと好きなんだよ。」
「ん?」
「ほんと、お前ってバカだよなー。」