一途な彼女 × 不良な彼氏
頬にくっきりと見えた、あの青あざ。
ちゃんと保健室行ったかなー?
う〜ん、う〜ん………
やっぱり、行ってみよう。
「ごめん柚菜。授業サボるね。先生には、腹痛って伝えといて。」
「了解!」
あたしは、きた道を戻るかのように、
屋上へと走り出した。
「はぁはぁはぁ…。」
すごい息上がっちゃったよ。
「…………じゃねーよ!!!」
どかっ!
ばきっ!
?……なに?喧嘩……?
確か屋上には、望月くんが……。
あたしは、そう思って
勢いよく扉を開けた。
今回は、少し開いていたため、
すぐに開けることができた。
「望月くん!?」
扉を開けた向こうには、50人を倒し、
鋭い目つきをした望月くんがいた。
「和泉…?」
「…何してるの?」
「………戦闘?」
「………バカ!もう、怪我増やさないでよね。」
「わかってるよ。」
望月くんは、ぶっきらぼうに答える。