一途な彼女 × 不良な彼氏
三門先輩…?
なんで?
「どうしてこんなこと…。」
「どうして?そんなの、幸ちゃんが欲しいからに決まってんでしょ。」
「あたしが…欲しい……?」
「やっぱりわかってないねー。あいつから、奪うってことだよ。」
「きゃっ…やめて三門先輩!一体どこに。」
「うるせー。黙ってついて来い。」
三門先輩がこんなに怖いなんて。
望月くんに、助けてもらえば良かった。
しかも、何だかここきみ悪くて怖い…。
「先輩?」
急に足を止めた三門先輩。
その先にあったものは、
「が…骸骨…?」
「そう見たいだな。」
ってゆーか、手離してよもー。
離した瞬間、逃げてやるんだから。
携帯もあるし、望月くんに連絡しよう。
そう思った矢先、先輩が手を離した。
今がチャンス…!
あたしは、一目散に走り出す。
「あ、待て!」
必死に追いかけてくる先輩。
その表情は、悪魔?のようなものだ。