一途な彼女 × 不良な彼氏
なんとか先輩から逃げ切り、
携帯を取り出すと望月くんと柚菜からの
着信&メールが20件以上。
まあ、先輩から多分30分以上も
逃げ切っていたからね。
疲れちゃったよ……。
急いで柚菜にメールを送ろうとしたが、
柚菜まで巻き込まれたら…と思い、
メールはやめることにした。
後でちゃんと、理由を言うからね。
望月くんには、電話をかけることにした。
助けにきてほしいし。
プルルルル…プルルルル…
「和泉!てめえ今どこに「助けて!」
「は?」
「今敷地内にある、旧校舎の中なの。三門先輩に追われてて、必死に逃げてるの。」
「あのクソ野郎!どの変だ?だいたいでいい。」
「え〜っと…あ、大きな松の木が「おしゃべりはそこまでだよ、幸。」
「三門先輩。」
「なに?和泉、逃げろ!!」
「幸、君は良い子だろう?さあ、大人しく僕のところへおいで。」
「やめて、喋らないで!よらないで!」
「……っち。望月…僕等の場所を探し出せるかな?」
「なに?」
「先輩。まっ…望月くん!「プツ…ツーツーツーツー……」
切れちゃった。
お願い望月くん。
必ず見つけ出して。