一途な彼女 × 不良な彼氏



なんとか先輩から逃げ切り、



携帯を取り出すと望月くんと柚菜からの



着信&メールが20件以上。



まあ、先輩から多分30分以上も



逃げ切っていたからね。



疲れちゃったよ……。



急いで柚菜にメールを送ろうとしたが、



柚菜まで巻き込まれたら…と思い、



メールはやめることにした。



後でちゃんと、理由を言うからね。



望月くんには、電話をかけることにした。



助けにきてほしいし。



プルルルル…プルルルル…



「和泉!てめえ今どこに「助けて!」



「は?」



「今敷地内にある、旧校舎の中なの。三門先輩に追われてて、必死に逃げてるの。」



「あのクソ野郎!どの変だ?だいたいでいい。」



「え〜っと…あ、大きな松の木が「おしゃべりはそこまでだよ、幸。」



「三門先輩。」



「なに?和泉、逃げろ!!」



「幸、君は良い子だろう?さあ、大人しく僕のところへおいで。」



「やめて、喋らないで!よらないで!」



「……っち。望月…僕等の場所を探し出せるかな?」



「なに?」



「先輩。まっ…望月くん!「プツ…ツーツーツーツー……」



切れちゃった。



お願い望月くん。



必ず見つけ出して。









< 55 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop