一途な彼女 × 不良な彼氏
ごめんね柚菜。
ありがとう……。
「じゃあ聖夜、俺たちは帰るよ。」
「ああ。」
んん?たち??
「じゃーね幸。また後で。」
「?うん、バイバイ……。」
どうしたの?
あんな嬉しそうな柚菜、
今まで見たことない…かも……。
ま、いっか。
柚菜が幸せなら、それでいいし。
「望月くん、助けてくれてありがとう。」
「お前、ほっとけねえから。」
「えへへ。さっき、名前呼んだよね?嬉しかったよ。」
「知らね。」
「また呼んでね?」
そう言うと、顔を赤くして
望月くんが抱きしめてくる。
初めて触れる、大きな温もり。
すっごくあったかい……。
「今度は、ちゃんと守るからな…幸…。」
「望月くん…。」