一途な彼女 × 不良な彼氏



あぁー、冷たい。



しかも今、10月だよー??



さぶすぎるよ。



「失礼しまーす。」



あれ?先生いないのかな?



「幸ちゃんだ!」



「猇くん!」



「ずぶ濡れ〜。何やってんの?」



「いやそれが……。」



カクカクシカジカ………



「ふ〜ん…そーいうこと。」



「お願い、聖夜には言わないで。」



「いいけど、幸ちゃんついに『聖夜』って呼ぶようになったんだ。」



「だって、そう呼べって…。」



「あいつ、認めた人にしか名前呼ばせないから。」



「そ、そーなんだ。」



なんか嬉しいー。



あたしは、そーいう人なんだね。



あれ?でも、確か三門先輩も



『聖夜』って呼んでたような……?



「それじゃあ、三門先輩は?」



「あの人は俺らのチームの先輩だった人。聖夜のことすっげー気に入ってるぽい。」



「へー。」



だから、名前で呼んでたんだ。



でも、聖夜『2度と俺の名前を呼ぶな!』



って言ってなかったっけ??



「……あの先輩は、俺たちを裏切った。」



「え?」



「先輩が中3のころ、別のチームに入ったことがわかったんだ。」



「それで?」



「俺たちのチームを潰そうと、襲って来た。」









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