一途な彼女 × 不良な彼氏
本当、猇くんいてよかった。
「幸ちゃん、鍵貰ってきたよ。開けるね。」
「うん。」
ガチャ...
んんー、解放感!
「それにしても、誰に閉じ込められたの?」
「同じクラスの斉藤 杏里ちゃん。なんかね、聖夜のことが好きみたいで付き合ってるあたしが、気に入らないんだって。」
「ふ~ん...だって、聖夜。」
「え?」
猇くんが急に聖夜と言うから、
後ろを向いてみると息を切らした
聖夜が立っている。
嘘...聞かれた。
「...んで......。」
「?...なに?」
「なんで今まで黙ってたんだよ!」
「ご、ごめん。」
あーあ、隠してたのにばれちゃった。
「いつから?」
「ここ最近...ですけど......。」
聖夜には、ばれたくなかったな。
心配掛けたくなかったし。