一途な彼女 × 不良な彼氏



本当、猇くんいてよかった。



「幸ちゃん、鍵貰ってきたよ。開けるね。」



「うん。」



ガチャ...



んんー、解放感!



「それにしても、誰に閉じ込められたの?」



「同じクラスの斉藤 杏里ちゃん。なんかね、聖夜のことが好きみたいで付き合ってるあたしが、気に入らないんだって。」



「ふ~ん...だって、聖夜。」



「え?」



猇くんが急に聖夜と言うから、



後ろを向いてみると息を切らした



聖夜が立っている。



嘘...聞かれた。



「...んで......。」



「?...なに?」



「なんで今まで黙ってたんだよ!」



「ご、ごめん。」



あーあ、隠してたのにばれちゃった。



「いつから?」



「ここ最近...ですけど......。」



聖夜には、ばれたくなかったな。



心配掛けたくなかったし。









< 68 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop