一途な彼女 × 不良な彼氏
今、目の前に杏里ちゃんと
そのお仲間たちがいる……。
すごく睨まれてるしー。
隣にいる聖夜も、杏里ちゃんたちを
睨んでるし、ここは修羅場ですか。
「望月くん、話って?」
聖夜と話す時だけ、声の
オクターブ違いますよ。
「最近、俺の幸に嫌がらせしてるらしいね。全部聞いたよ。」
「え?な、何のことかな?」
「………とぼけるのも体外にしろよ。俺すげー腹立ててるから言えよ。何でこいつに、そんなことしたのか。」
怒りで満ち溢れた、鋭い目つきと低い声。
杏里ちゃんたちも怯えている。
「だ、だって望月くん、最近雰囲気変わっていいなって思って。でも……和泉さんいるの知ってたから、脅せば譲ってくれるかもって…。」
「…っふざけんじゃねえよ!こいつが、どれだけ我慢したと思ってる。譲ってくれる?は、笑わせんなよ。今の俺を作ったのは、幸だ。こいつが離れて行こうと、俺は一生幸を想うね。」
「で、でも…。」
「いい加減にしろよ?今度やったら、痛い目みるからな。」
「………っ。和泉!覚えてなさいよ。」
「あ、杏里ちゃん…。」
行っちゃった。