一途な彼女 × 不良な彼氏
んー……
♪〜
あ、柚菜からメールだ。
『幸〜、Happy Haloween♪
あとで、お菓子ちょーだいね!
あと、誕生日おめでとー。』
あー、ハロウィンだ!
「そっかー、今日はハロウィンだったね。じゃーお菓子くれるの?」
「ああ。合言葉は?」
「トリックオアトリート♪」
「ほらよ。」
投げ出されたプレゼント。
可愛いピンクの袋に包まれている。
買うの、恥ずかしかっただろうな。
「開けてみろよ。」
「うん。」
少し小さい箱に入ったプレゼント。
その中身は、キラキラ光る物。
「え?これって…。」
「誕プレ。お前今日が誕生日だろ。」
「何で知って…。」
「春日が教えてくれた。明日幸の誕生日だって。」
「柚菜が…?」
「迷ったけど、それにした。ちゃんとつけろよ。」
「うん。大事にする。」
聖夜がくれたのは、シルバーリング。
サイズもピッタリ。
嬉しい誕生日………んん?
「ね、聖夜の誕生日っていつ?」
「4月7日。」
4月7日?めっちゃ早いじゃん!
とっくに終わってるしー。
「ごめん。何かほしいもの。」
「いいよ。もう貰ったから。」
何かあげたっけ?
「俺は、幸が側にいればそれでいい。」
聖夜……。
「じゃああたしも、一生聖夜の側にいる。絶対に離れない。」
「それでいい。」
こうして、幸せな誕生日は
終わっていきました。