一途な彼女 × 不良な彼氏
はー、忙しい忙しい。
今週から本格的に準備が始まりました。
あたしと柚菜は、クラスのメニュー担当。
必要な商品を注文したり、会計したり。
商品選ぶだけだから、簡単とか
思ったけど、これ1番辛いかも……。
「ちょっ幸!それ数多くない?」
「え?そうかな。じゃー減らす。」
「そーするでしょ。あ、ジュースいくらにする?」
「んー、100円?」
「まあ、それぐらい?」
そう言いながら、柚菜は
メモをとっていく。
後でクラスのみんなにも、
意見聞かなきゃいけないし。
「は〜あ、疲れた。」
「お疲れ様幸。昼休みだし、ゆっくり休んでね。」
「柚菜もね。」
はー、ぐったりだよ……。
「幸。」
ばっ…!
聞き慣れたこの声は……
「迎えに来た。終わった?」
「聖夜。…うん、一応。」
「そ。なら行くか。」
「じゃーね柚菜。また後でね。」
「いってらっしゃーい♪」
聖夜とのご飯、久々かも。
最近、忙しくて中々一緒に
食べられない日が多かったから。