一途な彼女 × 不良な彼氏
よーやく終わったー。
今日1日でどっと疲れがきたよ。
でも、お店繁盛して良かったー。
柚菜も喜んでいたし。
心残りは、聖夜のホスト姿が
見れなかったこと…かな。
は〜あ、見たかったなー。
「きゃー望月くん。その格好どうしたの?かっこいいー。」
「……幸いる?」
「え?幸?…いる?」
「見てないかも…。」
あたし作業場にいて良かったかも…。
「望月、幸ならここにいるわよ。」
「連れて来て。」
「了解!」
そう言って柚菜は、あたしの所に来る。
「さーち、会いたがってた彼氏が迎えに来たよ。」
「…別に会いたがってないし……。」
「もう、嘘はいいから。行って来な。」
「ちょっと、柚菜!」
腕を引っ張られて聖夜の前に行く。
顔は会わせられないけど……。
「…………来て。」
たった一言言ってあたしの腕を引っ張る。
柚菜も聖夜も、あたしを何だと思ってる。