一途な彼女 × 不良な彼氏



よーやく終わったー。



今日1日でどっと疲れがきたよ。



でも、お店繁盛して良かったー。



柚菜も喜んでいたし。



心残りは、聖夜のホスト姿が



見れなかったこと…かな。



は〜あ、見たかったなー。



「きゃー望月くん。その格好どうしたの?かっこいいー。」



「……幸いる?」



「え?幸?…いる?」



「見てないかも…。」



あたし作業場にいて良かったかも…。



「望月、幸ならここにいるわよ。」



「連れて来て。」



「了解!」



そう言って柚菜は、あたしの所に来る。



「さーち、会いたがってた彼氏が迎えに来たよ。」



「…別に会いたがってないし……。」



「もう、嘘はいいから。行って来な。」



「ちょっと、柚菜!」



腕を引っ張られて聖夜の前に行く。



顔は会わせられないけど……。



「…………来て。」



たった一言言ってあたしの腕を引っ張る。



柚菜も聖夜も、あたしを何だと思ってる。










< 89 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop