グダれ学生ども!

【貞操】
女性の正しいみさお。女子の節操。

二階にある、校舎を繋ぐ渡り廊下。
そこはベンチが多く設置され、いいお弁当スポット。
そこで私らは駄弁っていた。


1「はぁー」

眠い眠いと言っていた1がサンダルを脱いでベンチに完全に横になった。
足は私を含め3人に向けられている。


無防備だ。あまりに無防備。

ハ「…どうしよう…」

2「何なに? ちーだ今なんつった?」

ちなみに私ハルカは謎の呼び名“ちーだ”と呼ばれることが度々。

3「え、ハルちゃん何か言ったの?」

2「今ちーだがね、すんごいちっさい声で――」


事件はその時起きた。


3「ほわぁ!!((((;゜Д゜)))」

1「え、何なに?」


当の1は混乱しているようだが私は見ていた。

サンダルを脱いで足を投げ出して座っていた3の言葉を聞き取ろうと寄ってきた1。
1は3の足に跨がるようにして座ろうとしたところで、3が足を引っ込めたのだ。


まぁ、理由はだいたいわかる。


3「お前、もうちょい考えなさいよー(゜Д゜;≡;゜Д゜)」

1「え?」

ハ「まぁ、仕方ないけども…」


足を跨がれそうになったんだよね、うん。
君はそういうの目敏いからね。


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