どんな手を使ってでも【短編】
毎日毎日。
あたしもわけがわからない。
ドン、バンと
マンガの文字が浮き出そうな
そのくらい
激しく音が鳴り響く。
「うっ…。真希、最近
どうしたの…?」と、紗織。
志保も続いて、
「さ、さすがにやりすぎ
じゃない…?」
「えぇ~?そ~お~?
いつもど~りじゃ~ん」
って、思いっきりばかに
したように言ってみる。
<佳奈>は、もう
出せるだけの涙は出したって
感じで、放心状態。
「かわいそう」「楽しい」
そんなもの、
そんな『感覚』、
もう なかったよ。