放送部からお伝えします
「大丈夫なんじゃね? 一応勉強してたわけだし。てか質問に答えろよ。」


俺の心のグラフでは、竜也の心配事より、俺の心配事のほうがダントツで勝って。



竜也、自分の世界入ったらなかなか出て来ねーもんな……。



「あっ、ごめん! ……大丈夫、だったよ……」


意味ありげに顔をしかめた竜也が、ちょっと怪しく思えた。


「そっか……」


なんて言ったけど。


ホントは何かあったんじゃねぇか?



その予感が的中していた事を、俺はすぐ知ることになる。





目の前から来る、男達によって。






「ね、君タチ蘭生の子〜?」


男達はまぶしいくらいの金髪で、耳にはピアスを大量につけてる。

俺の目つきと姿勢の悪さのせいか、竜也の茶色っぽい髪のせいか、こーいう奴らに絡まれるのは慣れてる。


けど目の前にいる男はやさしく言いながら、下から顔を覗いてくる。









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