放送部からお伝えします
「なんなんですか」



竜也はいつもと違い、すごく機嫌が悪そうだ。


「竜也、どうしたんだよ?」



俺は男に聞こえないように尋ねた。

竜也は男を睨みつけたままで、答えてくれなかった。



「いや〜ちょっと知り合い探しててさ」


相変わらずチャラそうに答える男。

俺までイラついてきた。


知り合い?

高校時代の後輩とかか?



その男達は19〜20代くらいだ。


こんな奴らだけど、頭いいかもしんないし。


俺はチャラそうな男達を、卒業生だと思い込んだ。

偏差値高い高等部に奴らがいたんだったら、俺らも大丈夫かもしれない、とさえ思っていた。









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