放送部からお伝えします
俺は素直にはい、と答えようとした。



「誰に用があるんですか?」


先に言った竜也は、いきなり誰かを聞きだした。

丁寧な言葉だったたけど、いつも以上に挑戦的な言い方は変わらなかった。



「あぁ名前ね……、」


男は竜也の質問に、思い出すような仕草をした。



けっこういい奴なのか?



「たしか……」



そんなことを思っていた矢先、





「しらかわ りいこ、だよ」




その思いは、竜也の心とともに崩れ落ちた。





しらかわ りいこ……?


って、俺の知ってる



白川梨衣子?



梨衣子!?









< 109 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop