放送部からお伝えします
俺の思考が行き着いた直後、竜也は男の胸ぐらにつかみ掛かっていた。



「おいっ竜也!?」



竜也のいきなりの行動に、あるだけの反射神経を使って止めに入った。

男から引き離すと、竜也の息は少し荒れてて、顔を真っ赤にさせていた。



「どうしたんだよ竜也!?!?」


話しかけても、聞く耳も持たない。


いや、聞こえてねーんだ。

完全に周りが見えなくなってる。



「大丈夫っスか、タケルさん!?」


「……コイツ、昨日の奴じゃね?」


坊主頭の奴がタケルと呼ばれた男に近づいたとき、やたらとデカイ男がつぶやいた。








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