放送部からお伝えします
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「ごめん。あたしのせいで……」


あの日から数日経った夜。

梨衣子と俺は、かなめの部屋に来ていた。


竜也が学校で死んだって噂されて。

名簿から名前が消えていて、本当に死んだんだって実感した。


だから集まって本当は、大丈夫だ、って安心させるつもりだったのに。


竜也がいないから仕切り役も、慰める人も居ない。

俺じゃ、竜也の代わりにはなれなくて。


いつの間にか、3人とも謝ってて。

自分の無力さを、ただただ責めるだけだった。









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