放送部からお伝えします
――バンッ



勢いよく、部屋のドアが開いた。


そこに入ってきたのは茶髪の、何度も見た事ある女性。



パンッ

パンッ

パシッ



その人はかなめ、俺、梨衣子の順に頬を叩いた。

心なしか、女の梨衣子は優しく叩いていた。



俺達を叩いた人は、かなめの母親だった。




「おかんっ!」



「あんた達、いい加減にしなさい!」


かなめの母親は、俺達みたいに涙目になっている。


「あんた達がそんなんで竜也君が喜ぶと思ってるの!?」


かなめの母親は、すごい剣幕で怒っている。


わかってるよ……。

こんな事しても、竜也が喜ぶわけないって……。


でも、




どうしたらいい?









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