放送部からお伝えします
「……パパって、何か隠してる事ある……?」



唐突な質問。

あたしは悩んでたから。



「急にどうしたの?」


パパはあまり驚かないで、聞き直してきた。


「あ、あのねっ。 もしパパがママに隠し事してたら……。 正直に言える……?」



「あのね、梨衣子。」


パパはあたしの目を見て、しっかり答える。


「梨衣子。 隠し事は、隠してるから“隠し事"っていうんだよ?」


あたしは肩がガクッてなった。


もっと真剣な事言うと思ったから。



「誰でも隠し事をしたりすると苦しいよね?」


何もなかったみたいに話し続けたパパに、あたしは頷いた。


あたしの気持ちにピッタリだったから。








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