放送部からお伝えします
バンッ
「誰が仲良しだよっ。幼なじみとか知るか!」
皆の前で向ける口調とは別、ドアを開けるのも乱暴で。
たぶん今のあたしはさっきの笑顔では比べものにならないくらい酷い顔をしてるだろう。
「つーかお前あんなところに居るなよ! 周りから“話しかけるか?”オーラが出てんだよ! 話しかけなきゃいけなくなるだろ!」
後から入ってきたかなめは、しっかりとドアの横にある電気をつける。
「知らないよそんなの!」
そう言いながら、真ん中にある机に買ったものを置いた。
ドサッ
――バッターン!!
かなめと周りやお互いのことを愚痴り合っていると、いきなり大きな音をたてて、誰も触れていないドアが開いた。
あたしとかなめはビックリして、視線をそのドアに集中させる。