放送部からお伝えします
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「ん……」


夢心地のままあたしは目を開けた。

いつの間にか、眠ってたみたい。

体が重く感じて、息苦しい。

視界には鉄筋や、アルミ缶が乱雑に置いてある。



「ここドコ!?」


やっと目覚めたあたしは、辺りを見回す。

あたしは砂っぽい白いコンクリートの上で、薄汚れた木の箱を背もたれにして座っていた。

目の前はほこりっぽくてよく見えないけど、上へ続いていく鉄の階段がある。


地下……?


直感でそう思った。

階段のすぐ下で、男達の声が聞こえてくる。

あたしはなるべく音を立てないようにして、その声に耳をかした。









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