放送部からお伝えします
あの大きな男殴られた衝撃で、ケータイはあたしの手の中から擦り落ちた。

それを男達は気付かなかったんだ。


だからまだ……



警察署の前にある。




「なぁ腹減った……。どっか行こうぜ?」


「でもタケルさんがあの子見てろって……」


「どーせまだ寝てんだろ。ヒロユキ容赦なく殴ったからな」


「それもそうだな。みんな行こうぜ!」




カンカンカン...



金属の音とともに、男達は次々と上の階段を上って行った。



3つ、わかった事。


一、今あたしは一人。


二、あたしを殴った大きな男はヒロユキって名前。


そして三、これはかなり重要だったりする事だ。



……昨日の昼から何も食べてない。



グ〜...



お腹の音が鳴る。

間違いなく、あたしだ。


奴ら居なくてよかった……。








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