放送部からお伝えします
「なんなんだよクソッ!」
草太がドアを足で蹴って入ってきた。
「は? なんでお前がここにいるんだよ」
かなめは椅子に座って、さっきのイライラを残したまま聞く。
「陸上部の顧問が出張で、今日部活なしだって……」
下を向いた草太がドサッと椅子に座った。
「は!? マジで!?」
椅子に背中をベッタリつけたままだったかなめは、目覚めたかのように飛び起きる。
あたしは立ったまま、机に手をつき前のめりになった。
制服から下着がちょっと見えてるけど、そんなの気にしてる場合じゃない。
――あたし達にとったら大問題なんだ!
「っっっていうかさぁ!」
草太がいきなり声を張りあげた。
あたしとかなめはビックリして、ちょっと腰を引く。