放送部からお伝えします
「結構上手いのね」


妙に冷静な声は、俺をイラつかせる。


無視してゲーム機の画面を見つめると、ベストスコアとベストタイムが映っていた。

一緒に映った川岸を見ると、俺の少し後ろの横で腕を組んで見ている。


少し居心地がいいのが、逆に気色悪かった。



「今日は人多いのね。何かあるの?」


無視した俺を気にしないで続けた川岸を横目で見る。

ゲームに余裕ができたから、俺はゲーム機の上にある広告を指差した。



「カーゲー大会……?」


「車とか運転するゲーム。人気ある大会だからみんな来るんだよ」


一方的にしゃべられるのがキライだから、口を開いた。

騒がしい周りとは反対な空間がイヤで、俺はガンを元の場所に置いた。









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