放送部からお伝えします
ピピピリリ...ピピピリリ...



俺が夕飯の仕度を終わらせてイスに座ると、今度は家の電話が鳴った。


俺はすぐ草太だと気づいた。

留守電になってるし、電話に出てなんの意味があるのかわからなかったから、そのままほっとく。



『ただ今、留守にしております。ご用件のある方は、ピーの後に続けてください



ピー………』




『…………』



しばらく沈黙が続いた。

そのあいだ、俺は全く動かない。




『……出なきゃ刺すよ?


ブチッ』




プルルル... ガタガタッ



俺は三度目の電話が鳴ったとたん、階段を駆け上がった。



「はいもしもし! 石田かなめですけど!」



こんなていねいに電話出たの初めてだ……。








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