放送部からお伝えします
―bcays―
「梨衣子のことですよね」
ゆっくり話せる場所をと、俺は川岸さんをbcaysへ連れて行った。
椅子に座り、目をキョロキョロさせてる川岸さんに聞く。
川岸さんに聞いた俺の疑問は、答えがもう予想できてて、ついに肯定になってしまった。
「えぇ、そうよ。」
川岸さんは俺に向き合ったが、まだ座ったまま店を見回していた。
「川岸さん!?」
イラついたように、落ち着きのない川岸さんを呼ぶと、慌てて姿勢を正された。
「それで……「ニャーン」
うわっ!」
急に足元に来た黒猫に、俺は驚いた。
実はそれだけじゃないんだけど……。