放送部からお伝えします
「「「…………」」」
静まり返る。
「「「はぁ〜〜〜」」」
まるで合わせているかのように、3人同時に肩を落とす。
「草太っ、スイッチ切るの忘れてただろ!」
「うっせー、緊張したんだよ!」
「お前らはいいじゃん! あたしが喋ってるんだよ!?」
憎まれ口叩いているくせに、本当は3人とも超小心者。
ただの校内放送で手汗がでるほどの緊張。
何分か経って、やっと落ち着いてくる。
「で、お前これどーすんだよ」
そう言って、かなめはまだ机にある昼ごはんを指差す。
「あ〜。さぁ?」
あたしは何にもないように、ちょっと大袈裟に振る舞った。
「一人で食べ切れると思ってんの!?」
「……」
薄笑いしながら、草太が馬鹿にしたかのように言う。
そう、この昼ごはんはあたし一人のものなのだ。
決して2人のパシリにはなりはしない!