放送部からお伝えします
「…………」



「? かなめ?」


話が終わっても黙ったままのかなめに聞く。


「ちょっとムダな話もあった気がする」


「……ない、よ」


ちょっと心あたりがあった俺は、少し弱めに否定する。



「……それより、協力してほしいんだけどさ……」


俺はさっそく本題に入った。

説得しなきゃ、何回も電話した意味がなくなる。


かなめだって、梨衣子を救いたいはずだから。




「……やだ」


「……は?」



「いやだ」


まだ断固として協力を拒否するかなめ。



「いい加減にしろよ!!」


俺は、いらついて怒鳴った。

今の俺には、かなめが無理してるとしか思えない。



「いつまで意地張ってんだよ!? このままじゃ駄目なこと分かってるだろ!?」


なんで、こんな頑なに嫌がるのか。









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