放送部からお伝えします
「もしかして、それで終わり……?」


「だってこのほうが早いし……?」



草太が不安げに答える。

すると川岸は、もう一度机を叩いて言った。



「そんなんじゃ見つかるものも見つからないわよ! いい!? 情報は自分の足で稼ぐの!! 分かったら早く学校で聞いて来なさい!!!」



「「はっ、はい!!」」


川岸の怒鳴りに驚き、かなめまで敬語で答えた。

二人はbcaysを飛び出すと、通学路の途中まで一気に走っていった。




「マジで聞き込みすんのかよ……」


必死で草太に追いついたかなめは、息を切らしている。


「しょうがないだろ……。川岸さんは今までそうしてきたんだから……」


草太はしゃがんで、グレーの塀にもたれている。

珍しく、制服が乱れていた。









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