放送部からお伝えします
そいつは、一番デカイ男。



「たしか引越しってったんだよな〜。こんなに大きくなって……」


少し涙ぐんでいるヤマを遠目で見て、ヤマの記憶力にちょっと感激した。



「んで、引越し先とか知らねぇの!?」


「いや……何せヒロユキの父さんが転勤多い人だったからな……」


「ヒロユキ?」


いきなりでてきた名前。

俺はまさかと思って聞いてみた。



「こいつの名前だよ。浜田広幸。20、21くらいかな?」


「サンキュ、ヤマ!!」


俺はヤマにそいつの名前と漢字を教えてもらい、メモした紙を持って校門を出た。

ケータイで、登録したばかりの番号に電話する。





プルル...プルル...
ガチャ









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