放送部からお伝えします
「竜也!?」


かなめは最後に書いてあった竜也の名前に驚いた。


「役にたったって何が……!?」


二人も同じで驚いていたが、川岸が口を開いた。



「……これって梨衣子ちゃんだけに届いてるの?」


すると草太はカバンから、かなめはポケットからケータイを取り出し、中を開いた。


かなめが目を見開いているのを見ると、川岸は二人にも届いているのだと分かった。



「ちょっと、一度地図消してくれない?」


草太がそう言うと、三人共バックを押して地図を消す。


「かなめ、しおり」


草太が手を差し出すと、かなめは机に置いたしおりを渡した。

草太は2つのしおりを重ねる。



ピカーン



ケータイのライトが、いつも以上に激しく、眩しく光った。



「まぶし……」


「もしかして……?」


川岸が呟くと、草太が頷いた。








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