放送部からお伝えします
「やばいな……」


かなめはポケットから黒い何かを出した。


「ちょっとそれ……!?」


「BB弾。持ってきといてよかったー」


かなめはすぐにガンを構え、撃つ準備をする。


川岸は必死で止めたが、かなめは腕を下ろそうとはしなかった。。


「じゃあ拳銃出すのかよ? ダメだろ、この状況じゃ」


かなめの言葉に川岸は黙った。

いくら危険な状況でも、拳銃を出せるようなレベルではない。



「待って! いくら何でも無理よ二人じゃ……。草太君が連れてくるのを待ったほうがっ」


たとえBB弾がうまく当たったとしても、自分達の居場所がバレてしまうため逆効果でしかない。

タケル達に見つかって、梨衣子と同じようになってしまっては、ここまで来た意味がない。









< 209 / 255 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop