放送部からお伝えします
一人部屋らしくて、ママはドアを叩き、中に入った。


それに続けてあたし達も入る。


病室は想像どおりで、全体的に白かった。

思ったよりも広い。

目の前にはベットがあった。


そしてベットの向こう側には竜也と草太のパパ、右横には草太のママ、かなめの両親が居た。



……そして、ベットの上には竜也。

いつもみたいに、白い顔をしている。



「竜也!」


あたしはベットに上に横たわる竜也に駆け寄った。


二人も同じで、あたしより少し後ろに立つ。

あたしはベットの前にしゃがみ込んでしまった。



「竜也……?」


ずっと目をつぶっている。

息が聞こえるのは気のせいかな……?


あたし、まだ竜也が生きてるって思ってるんだ。


そんなはずないのに……。



「竜也……」


何度呼んでも、声がしない……。

もうこの大きな瞳を開けることはないんだ。









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