放送部からお伝えします
「ごめんね、迷惑かけて……」


「ううん。あたし何も出来なかった……」


竜也の言葉に、あたしは俯いたまま首を横に振った。


警察行こうと思ったら、男達に会って……。

結局助けられて、あたしだけ何にもできてない……。


足手まといになっただけだ……。


「そんなっ俺だって何もできてないし……」


「俺だっておんなじだ……」


草太とかなめが涙声で続ける。

竜也は悔しそうな顔をした。



「もう、やめようよ……」


手を握りしめながら竜也が言う。

あたしは顔を上げた。



「僕だって、自分を責めてた……。つらい思いさせてばっかりで……」


竜也は真っ直ぐ前を見て話し始める。



「でもっ何にもなんないじゃん……。自分責めて、苦しくなるだけじゃん……。

誰も、悪くない。だから責める必要なんてないよ……。

もう、おしまいにしよ……?」


最後に竜也はあたしを見た。

ふと、竜也の視線がかなめに移る。










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