放送部からお伝えします
ガラッ



いきなり開いたドアに、あたし達は視線をかためた。




「川岸さん!」


「大変よ!!」


血相を変えて走ってきた川岸さん。

いきなり病室に入り、息を荒げている。


「お前、今いいとこ……」


「病院では静かに……」


かなめと草太が言うのを気にしず、川岸さんは言った。


「男達の中に、矢部たけるがいないの!!!」


……え!?


「いないってどういうことだよ!?」


かなめは川岸さんの言葉にすぐ反応して、体を向けた。


「人数が多かったから……どさくさに紛れて逃げられたんでしょうね」


川岸さんが聞いてきたかなめに申し訳なさそうに答える。


「あいつ捕まえなきゃ意味ないじゃん……」


あたしはが悔しそうに言った。

竜也をこんなめにあわせたのは、あいつなのに……。


すると竜也がゆっくりベットから降りた。









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