放送部からお伝えします
「別にたいしたことはしない。ちょっとからかって逮捕してもらうだけ」


「そのことだけど……」


草太の言葉に、川岸さんが気まずそうに言う。


「あまり目立った行動は……上司の目が光ってるから……」


「光っ……?」


かなめは何を考えてるんだか、目が輝いた。


「大丈夫です。迷惑はかけませんから……な」


草太と竜也がまた目を合わせる。


「今回は学校を借りる。もちろん許可は取らないけど」


「取らねぇんだ……」


我にかえったかなめが呟く。


「詳細あとで話すから、まず準備しよう。ちょうど学校休みなんだし」


いつ草太と打ち合わせたのか、驚くほど息が合ってる。



あたし達は竜也が私服に着替えてる間、家に帰って、それから学校に集まることになった。


廊下に出て、あたしとかなめはママ達を探した。

草太が川岸さんに駆け寄っている。









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