放送部からお伝えします
「!!」


マサトが写真を見て動揺し始める。


「これは……?」


「竜也が死にかけたときの写真。んでこれは梨衣子のな」


警官の質問に答えながら、かなめが写真を指差し、それからボイスレコーダーのボタンを押す。


『そうだね、怒らせない方がいいかもね。中学生に怪我させられたくらいで殺しちゃう奴らだもんね』


梨衣子の声が流れる。

雑音が入っていて少し聞き取りにくいが、しっかりと声が聞こえる。


『あぁ、そうだよ。つかみ掛かったくらいなら許すよ? でもあいつ……』


そしてタケルの声が流れる。


「この声、忘れてるわけないよなぁ? お前のリーダーなんだから」


かなめが意地悪そうに言うと、マサトは俯いた。



「んじゃ、俺行くわ」


そう言い残すと、白い手袋を投げ捨て取調室を出た。

廊下に出ると、かなめはポケットから白紙とボールペンを出した。


「****@****.jp……」


かなめはマサトのケータイから見たタケルのアドレスを書いた。



「これは3人に感謝だな」


かなめは画像を撮った梨衣子。
それを写真にした草太。

声を録音し新しいケータイを買った川岸を思い浮かべた。









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